概要
PingSense は、ネットワークの遅延や疎通状態を視覚と触覚で確認できる iOS / iPadOS 向けのネットワーク診断アプリ。
JANOG57 の NOC 活動をきっかけに、会場内の Wi-Fi 環境を検証する際に、より手軽に通信状態を確認できるツールが欲しいと感じたことから開発した。ICMP Ping の結果をリアルタイムグラフとハプティックフィードバックで表現し、画面を見続けなくてもネットワーク品質の変化を把握できることを目指している。
背景
JANOG57 の NOC 活動では、会場内を移動しながら Wi-Fi の疎通状況や遅延を確認する場面があった。
その際、PC を持ち歩いて ping を実行しながら確認する方法では、移動中の負担が大きく、画面上の数値を常に確認する必要があった。そこで、iPhone だけで手軽にネットワークの状態を確認でき、遅延やタイムアウトを直感的に把握できるアプリとして PingSense を開発した。
主な機能
- 指定ホストへの ICMP Ping 実行
- RTT / レイテンシのリアルタイムグラフ表示
- ping 結果に応じたハプティックフィードバック
- IPv4 / IPv6 の切り替え対応
- Wi-Fi サイトサーベイでのデッドスポット発見支援
- ネットワーク工事・ルーター設置後の簡易品質チェック
- MTU 測定向けのペイロードサイズ調整
- セッション履歴や CSV エクスポートによる記録保存
- ホーム画面ウィジェットによる接続状況の確認
工夫した点
PingSense では、ネットワーク遅延を単なる数値として表示するだけでなく、Core Haptics を用いて触覚情報に変換した。
RTT が小さい場合は軽いタップ、遅延が大きい場合は重い振動、タイムアウト時はエラーとして分かる振動を返すことで、画面を見なくても通信品質の変化を把握できるようにした。
また、現地でのネットワーク検証を想定し、ワンタップで ping を実行できる操作性、リアルタイムグラフによる視覚的な確認、IPv4 / IPv6 対応、CSV 出力、ウィジェットなど、実用性を意識した機能を取り入れた。
成果
JANOG57 の NOC 活動で感じた課題をもとに、ネットワーク品質を直感的に確認できる iOS アプリとして開発・公開した。
重い PC を持ち歩かなくても、iPhone だけで疎通確認や遅延の変化を確認できるようにすることで、Wi-Fi のデッドスポット発見やネットワーク構築後の品質確認を支援するツールとして形にした。
App Store にも公開し、ネットワークエンジニアやゲーマーなど、信頼性の高い接続チェックを求めるユーザーに向けた開発ツールとして提供している。